糖尿病看護認定看護師の大佐古です。
今日は専門的なフットケアの視点から靴下についてお話をしたいと思います。

靴下は「足を守る医療用品」の一つです
糖尿病では、高血糖が続くことで神経障害や血流障害が起こりやすくなります。
そのため、痛みや熱さを感じにくくなり、小さな傷や靴ずれに気づかないことがあります。
傷が悪化すると、感染や潰瘍につながり、重症化すると足の切断が必要になる場合もあります。
靴下は足を保護し、皮膚への摩擦や衝撃を和らげることで、糖尿病性足病変の予防に重要な役割を果たします。
靴下を履くメリット
・靴との摩擦を減らし、靴ずれや水ぶくれを予防する
・汗を吸収し、皮膚を清潔に保つ
・足を適度に保温し、血行を保ちやすくする
・乾燥やひび割れなどの皮膚トラブルを軽減する
・小さな傷や異物による刺激から足を守る
裸足で過ごしたり、サンダルや靴下を履かずに靴を履いたりすると、傷ややけど、異物による外傷の危険性が高まるため注意が必要です。

靴下の選び方
① サイズが合っているもの
大きすぎると靴の中でずれて摩擦が生じ、小さすぎると足を圧迫して血流を妨げます。自分の足に合ったサイズを選びましょう。
② 締め付けの少ないもの
履き口のゴムが強すぎるものは血流を妨げることがあります。跡が残るほど締め付ける靴下は避けましょう。
③ 縫い目が少ないもの
つま先の縫い目が大きいと、神経障害がある方では気付かないうちに皮膚を傷つけることがあります。
縫い目が平らなものやシームレスの靴下がおすすめです。
④ クッション性のあるもの
足底への衝撃を和らげ、歩行時の負担を軽減します。特に長時間歩く方には適しています。
⑤ 白色や淡い色がおすすめ
靴下に血液や浸出液が付着した場合でも早く気付くことができます。

おすすめの素材
綿(コットン)
吸湿性に優れ、肌に優しい素材です。日常使いに適しています。
ウール
保温性と吸湿性が高く、冬場におすすめです。
吸汗・速乾素材(ポリエステルなど)
汗を素早く吸収・乾燥させ、蒸れを軽減します。運動時にも適しています。
※綿100%は汗を吸収しますが乾きにくいため、吸汗速乾素材を組み合わせたものもおすすめです。

避けたい靴下
・サイズが合わないもの
・履き口が強く締め付けるもの
・穴が開いたり薄くなったりしているもの
・縫い目や刺繍が大きく皮膚に当たるもの
・濡れたまま長時間履いているもの

毎日のフットケアも忘れずに
靴下を履く前には、毎日足を観察しましょう。
□ 傷や靴ずれはありませんか?
□ 赤くなっているところはありませんか?
□ 水ぶくれやタコ、魚の目はありませんか?
□ 爪は伸びすぎていませんか?
□深爪はしていませんか?
□ 靴下に血液や浸出液は付いていませんか?
異常を見つけた場合は自己判断せず、早めに医療機関へ相談しましょう。

まとめ
靴下は、自分の足を守る大切なアイテムです。
毎日の足の観察と適切な靴選び・靴下選びを続け、いつまでも自分の足で歩ける生活を守りましょう。
当院では、胼胝(たこ)、巻き爪、水虫、爪切りなど足の様々なトラブルに対する治療はもちろんですが、
日常生活における注意点や爪の切り方などのご説明を行っております。
一人で悩まずにぜひご相談ください。
当院のホームページ(フットケアについて):https://mirai-clinic-dc.com/diabetes/#footcare
