糖尿病専門医の医師の濱澤です。さて、
今回は医師目線で歯のことについて解説していきたいと思います。
歯周病は第6の糖尿病の合併症と呼ばれていること知っていますか?糖尿病の3大合併症(腎症・網膜症・神経障害)に匹敵するくらい大事だと思っております。
血糖値のコントロールが悪ければ、感染に弱くなり細菌感染を原因とする歯周病にかかるリスクは増加します。一方で歯周病や虫歯になると歯茎で作り出される慢性の炎症がインスリン(膵臓から分泌される血糖値を下げるホルモン)の働きを妨げ、糖尿病を悪化させます。
つまり、糖尿病が悪くなれば歯周病も悪化するし、歯周病が悪くなれば糖尿病も悪化します。逆に、糖尿病をよくすれば歯周病も治りやすくなりますし、歯周病をよくすれば糖尿病も改善します。糖尿病と歯と言われても結びつきがないように思いますが、実はかなり深い関係にあり、互いに大きな影響を及ぼしています。
糖尿病患者さんで特にお薬の治療は変えてないのに、
歯医者さんで
歯周病の治療をきっちりしたことで血糖値が良くなる方はたくさんいます。また、ご高齢になればなるほど、
徐々に食べ物を飲み込む嚥下の機能がどうしても落ちていってしま
いますが、そうなると誤嚥による肺炎が増えます。
誤嚥性肺炎を予防するためには、
口腔環境を整えることが非常に大事です。震災後に誤嚥性肺炎が増えると言われておりますが、
専門的な口腔ケアにより肺炎の発症予防につながります。

日頃からの口腔内のメンテナンスとしては、毎日のフロス(もちろん歯磨きも)と3ヶ月に1回程度の間隔での定期的な歯医者さんでの歯石とりなどのクリーニングです。歯間にフロスを通して詰まった食べ物を綺麗に落とすことは歯磨きと同じかそれ以上に効果があるようです。また、どうしても歯磨きなどでは取りきれない歯石などは歯医者さんでのスケーリングで治療してもらうことが手っ取り早いです。
当院では健康寿命をのばすため、糖尿病専門医と歯周治療の専門医が連携して口腔内から全身まで健康管理をしておりますので、お気軽にご相談ください。私も3ヶ月に1回歯医者さんで歯石取りなどをしてもらってます。日頃から歯のメンテナンスをして、糖尿病の予防や改善、肺炎になりにくい体づくりをしていきましょう!