自律神経は、心臓の鼓動や呼吸、血圧、消化など、私たちが意識しなくても体を調整する重要な役割を担っています。自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立ち、互いにバランスをとりながら体の機能を調整しています。自律神経失調症は、このバランスが乱れた状態を指します。ストレスや疲労、ホルモンの変化などがきっかけとなり、体調不良や精神的な不安定さを引き起こします。症状は多岐にわたり、頭痛、めまい、動悸、息切れ、疲労感、不眠、イライラ感などがよく見られます。しかし、自律神経失調症は診断基準がはっきりしていないため、症状が似ている他の疾患と区別することが難しい場合があります。そのため、自己判断で「自律神経失調症」と決めつけずに、専門病院で検査や診断を受けることが大切です。
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自律神経失調症の患者さんの中には、甲状腺疾患が原因で、甲状腺疾患を治療する事により症状が改善する患者さんが多く含まれています。同じように、甲状腺の病気が、更年期障害と診断されている場合もあります。自律神経失調症や更年期障害を疑ったら、一度甲状腺を調べる事をおすすめします。
甲状腺の病気をかかえている人は実は多く、中年女性の10人に1人は橋本病(甲状腺機能低下症)、バセドウ病なども含めると7人に1人は、甲状腺の病気があります。そのため、欧米では、一定年齢以上の女性は、健康診断で必ず甲状腺ホルモンを測定していますが、残念ながら日本ではほとんど行われていないのが現状です。そのため日本では、多くの女性が、甲状腺の病気を持っている事に気づいていません。甲状腺のご病気はクリニックで血液検査で甲状腺ホルモンを測定したり、甲状腺エコー検査を実施したりすることですぐに診断できるケースが多いです。

代表的な甲状腺疾患である橋本病(甲状腺機能低下症)では、寒がり、むくみ、体重増加、皮膚がカサカサ乾燥する、気力がなくなる、めまい、疲れ、生理不順などの症状が見られます。また、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、手のふるえ、汗をかきやすい、ドキドキ動悸がする、頭痛、イライラ感、疲労感、下痢、生理不順などの症状が見られます。これらの症状は、自律神経失調症や更年期障害の症状と似ていて見逃されているケースがあります。このような症状でお悩みの方は一度甲状腺の検査を受けておくことが大事です。
甲状腺のことや自律神経失調症・更年期症状でお悩みの方は甲状腺の専門医のいる当院までお気軽にご相談ください。当院の甲状腺内科についてはこちらをご覧ください。甲状腺内科ページ→
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