妊娠糖尿病について|八尾市の内科・美容皮膚科、歯科|みらい内科歯科クリニック

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妊娠糖尿病について

妊婦がかかる糖尿病について

糖尿病専門医の院長の濱澤です。妊娠中の検査で血糖値が高くて引っかかったことはありませんか?妊娠糖尿病は、妊娠中にホルモンの変化により血糖値が上昇し、糖尿病の状態になることをいいます。妊娠前から糖尿病がある場合とは区別され、妊娠中に初めて発症した糖尿病に至らない程度の糖代謝異常と定義されています。妊娠20週頃から胎盤から分泌されるホルモンにより、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなること)が増加します。これは赤ちゃんに十分な栄養を送るための生理的な変化ですが、お母さんの膵臓がこの変化に負担を感じて対応しきれない際に血糖値が上昇してしまいます。




妊娠糖尿病によるお母さんと赤ちゃんへの影響は?


母体への影響としては妊娠糖尿病が適切に管理されない場合、以下のようなリスクが高まります。
妊娠中は、妊娠高血圧症候群の発症リスクの増加・羊水過多症・早産のリスクの増加など、分娩中は、難産や帝王切開の可能性が高くなる・分娩時の出血量が増加する・産後の回復が遅れる可能性などがあります。

赤ちゃんへの影響としては、巨大児(出生体重4000g以上)のリスクが増加・胎児の成長バランスが崩れる・羊水過多による胎位異・新生児低血糖症・新生児黄疸の重篤化・呼吸困難症候群のリスク増加などがあります。また、将来的に肥満のリスクや成人後の2型糖尿病発症リスクの増加が言われております。


妊娠糖尿病の診断は?

妊娠糖尿病の診断としては、ブドウ糖の飲み物を摂取後の血糖推移をみることで判定します。

75gブドウ糖負荷試験における妊娠糖尿病の診断

  • 空腹時血糖値:≧92mg/dL
  • 1時間後血糖値:≧180mg/dL
  • 2時間後血糖値:≧153mg/dL

上記のうち1項目でも該当すれば妊娠糖尿病と診断されます。


妊娠糖尿病の治療は?


妊娠糖尿病と診断されたら、妊娠中の血糖値をしっかり把握することが大切です。血糖自己測定器を用いて一日の血糖の変化をみて、食事・運動・薬物療法を適切に調整し、理想的な血糖値を目指します。より詳しく持続的に血糖値をみていきたい場合は、14日間連続して血糖が測定できるリブレを使用する場合もあります。


妊娠中の糖尿病の治療も、基本は食事と運動です。それでもコントロールがうまくいかない時は、インスリン注射で治療を行います。食事療法は身長、妊娠時の体重、妊娠週数に応じてカロリーの設定をします。食後血糖が高いようなら1日4~5食の分割食へ切り替えます。運動療法としては、無理のない範囲で、安全な環境下で、ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレなどを取り入れましょう。

出産後のお母さんのフォローは?

妊娠糖尿病の方は産後の3~6か月健診で75gブドウ糖負荷試験を行います。
境界型・糖尿病型であれば、糖尿病専門医のもとで定期的にフォローアップし、正常型であれば、年に1回の健診や受診で経過観察します。糖尿病合併妊娠の方は、妊娠前と同様に定期的な通院継続が必要です。

当院では糖尿病専門医と糖尿病認定看護師が在籍しておりますので、妊娠糖尿病についてご不安な方は安心してご相談ください。