糖尿病の合併症について医師が解説!|八尾市の内科・美容皮膚科、歯科|みらい内科歯科クリニック

大阪府八尾市渋川町4丁目10-26

トピックス TOPICS

糖尿病の合併症について医師が解説!

糖尿病専門医の医師の濱澤です。以前糖尿病のコントロールを行う意義は、合併症を予防して健康寿命を伸ばすこととお話させて頂きましたが、その糖尿病合併症について深掘りして解説していきたいと思います。

合併症には図のように、3大合併症と呼ばれる神経障害・網膜症(目)・腎症や脳梗塞、心筋梗塞などの命に関わる疾患や閉塞性動脈硬化症(簡単に言うと足を栄養する血管が細くなること)、歯周病、足病変などが挙げられます。特にここでは3大合併症について見ていきたいと思います。3大合併症について、覚えてもらいやすいように医療者は『しめじ』と呼んでいます。しめじの『し』は神経障害、『め』は網膜症(目)、『じ』は腎症となります。



まずは網膜症(目)についてですが、初期はほとんど症状がないことが多いですが、進行すると新生血管というもろい血管が生まれ、少しの刺激でも出血しやすくなります。それにより急激な視力低下や最悪の場合、失明を来すことがあります。網膜症は水面下で進行しているときは症状に気付きません。ですので、糖尿病と診断されたら、眼科への定期通院も必ずしてください。


網膜症は単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症
という順番で進行します。簡単に言いますと、単純網膜症は網膜に小さい出血が生じている状態、増殖前網膜症は新生血管というもろい血管が出来始めている状態、増殖網膜症は新生血管が破れかけている状態で失明の恐れがあります。成人で失明する原因の第2位が糖尿病網膜症になります。失明すると著しく生活の質が落ちますので、糖尿病と診断されたら眼科への定期通院をお願いします。



次は糖尿病腎症についてです。これは腎機能が低下して、血液中に老廃物が溜まったり、栄養分が尿に漏れ出してしまう病気です。進行すると腎不全となり、透析が必要になることもあります。



そして腎症の経過としては、腎症1期から5期(透析)まであり、腎症の初期の兆候が微量アルブミン尿です。さらに進行すると検尿でタンパク尿が検出されるようになります。糖尿病の患者さんは今自身が腎症何期にいるのか一度主治医に聞いてみましょう!

人工透析が必要になる原因の第1位は糖尿病腎症です。血液透析が必要になると、週3回半日程度の病院通院が必須となるので、生活が大きく変わってしまいます。定期的に尿検査をしながら、腎症の進行を予防するために血糖コントロールに努めましょう!


最後に糖尿病神経障害についてです。

糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、足や手などの感覚や運動を司る末梢神経や、心臓、血圧、胃腸の動きを司る自律神経の障害が起こります。これにより、立ちくらみ、発汗異常、下痢・便秘、尿の出が悪い、手足の痺れ・痛みなど様々な症状が出ます。



そしてこの神経障害により足に傷が出来ても症状が感じにくくなり且つ動脈硬化により血流障害が生じることで足に感染や潰瘍が出来てしまうことを糖尿病足病変と呼びます。進行すると最悪の場合、足を切り落とさないといけないことになります。専門外来にあるフットケアにより足を定期的にチェックしましょう!当院では糖尿病認定看護師による専門的なフットケアを実施しておりますので、ご心配な方はお問い合わせください。

糖尿病3大合併症の中で最も早く出現するのが神経障害と言われており、早ければ糖尿病と診断されてから3年以内に発症することがあります。これまで糖尿病の怖い合併症の話をしてきましたが、食事・運動療法と定期的な通院治療を行うことで進行を予防することができますので、しっかり血糖値のコントロールをしていきましょう!糖尿病やその合併症でご不安のある方は専門医のいる当院までお気軽にご相談ください。